3月⇔本番
お風呂に入って流れてくる赤い水を見る度に
千秋楽が近づくにつれてそれかなんだか辛くなってきて
はじめは、これが最初で最後にしようと思っていたはずなのに
早く終われと思ったこともあったはずなのに
最後になるのを認めたくない自分に気づいてしまいました。
本当にたくさんの人が見に来てくれて
一人、ひとり見に来てくれてお礼を言って送り出す度にもうこれが最後、もうこれが最後って最後がいくつも更新されて切ない。
本番前の全員集合の時に円陣を組んで
石井さんが「悦楽乱歩遊戯、〇日目千秋楽~!」と叫ぶのですが
そう、毎日が千秋楽でした。
同じ回なんて一度もないのはそれはそうやって感じなんですけど、それを今一度噛み締めるほどに愛しくなってきて。
本なんて読まないし、オリジナルキャラだけど、江戸川乱歩の世界に、廻天百眼の世界に存在できたことがどんどん嬉しくなっていっていました。
大千秋楽の日
このシーンももう最後...といちいち思いながら
裸リボンに着替えていたら涙が止まらなくなって
「今、世界は終わってしまう」
という歌詞がなんか無駄に変な感じに心にキてしまった...。
アイちゃん、じゃあねって思うのが嫌だった。
でも、終わってしまった。
つづく