「また出たよ!どんの青田買い(笑)」
先日
という舞台を観にいったあと
武井紗羅さんという女優さんに一目惚れしてしまって興奮のあまり友人にLINEした際に言われた言葉です。
青田……買い……。
話の本筋とは少し逸れますが、私はTwitterの非公開リストでまだ世間に見つかっていない美少女リストを保有しています。
早く見つかって売れて欲しい、でも誰にも見つかって欲しくない(どこから目線だよ)そんな気持ちが入り交じったリストです。
ここまでの文章、本当に気持ちが悪いことは自覚しています。ここからさらに気持ち悪くなるので切り取り線をしておきます
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私が青田買い(?)に目覚めてしまったのは遡ること27357年。
高校3年生の春のことでした。
叔母とミュージカル「CATS」を見に上京し、東京と横浜を観光していました。
私は当時から既にキモータの素質があったので、「メイドカフェにいってみたい!」
と提案。
チャージが高いと渋りながらも連れて行ってくれました。
まあまあ高い飲み物とごはんを食べてメイドさんとお話する空間は当時の私にとっては衝撃で、そしてゆっくりと沼にハマっていくような、そんな感覚がありました。
一番印象に残っているのは、おいしくなる魔法の言葉の
「もえもえきゅん♡」 でもなく
メイドさんが飲み物に入れるストローの色を選ばせてくれて、その場で刺して飲み口をこちらに曲げてくれる。というサービス(?)
いや、いやいやいや。おま、それ、ちょ。
惚れてまうやろが。
私たちと特にたくさんお話してくれたのは
「Y」さん、というメイドさんでした。
彼女は当時まだ新人で、接客もたどたどしく、あまりお話が得意なタイプには見えませんでした。しかし、一生懸命にもてなしてくれる、マンガでいえば汗がチョンチョンチョンと出てるあれ、
な接客なんですよ。
その初々しさ、ぎこちなさ、おっちょこちょいなミスの一つすら愛しいなと感じてしまい、そこから私の青田買いLifeが始まってしまったのです……。
これは、恋だ………。
そこから私は群馬から月に一度、多い時は二週間に一度は〇っとほぉ〜むカフェに通うようになりました。行けない時にはTwitterでリプを送ることに勤しみ、LINEのアイコンすらもYさんにしました。
Yさんを想う毎日、そんな幸せな日々も、簡単におわりを迎えてしまいました。
「推し被り」「同担」
なにかしらのヲタクであればこの単語は一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
同じ人を好きな他人。
そう、その存在こそが不幸の始まりでした。
彼女の出勤には欠かさず通っていると思われる女性の推しかぶりのTwitterアカウントを彼女のリプ欄から発見してしまい、そこからどこに向けたらいいかもわからないジェラシーが湧いてきました。
私だって、群馬に住んでいなけりゃ全通したよ!ループするよ!でも……。
そんな気持ちが「今日も楽しかった♡」という推しかぶりのリプを見る度に溢れて、溢れて溢れて……。
もう遠い昔のこと過ぎて忘れてしまいましたが、何故か、気づいたら彼女とTwitter上でバトルが始まっていました。
「Yちゃん、あなたに粘着されてほかのお客さんのところに行けなくて困ってるだろうなぁ、あ、ひとりごとです」
「在宅のガキにそんなこと言われる筋合いなてないなあ」
みたいな、本気のキャットファイトをインターネットに垂れ流し
そしてあろうことか、Yさん本人に見つかってしまいました。
好きな人に迷惑をかけるなんて、とんでもないことをしてしまったんだ……と。
猛省をしてそこからはその推しかぶりの女性とも絡むこともなくなり、平穏無事に?戻ったと思われました。
しかし、今度はYさんの方がおかしなことになってしまいました。
いつものようにとても楽しみにして会いに行ったある日、彼女が出勤ツイートをしていないことに気づきました。
「あれ、おかしいな……まあいいか」
違和感を感じましたが、勤務している店舗に向かい、そこで入り口にいる社員さんから「当日欠勤です。」と伝えられ、
なんだか目の前が真っ暗になったような感覚になって、店舗に通じている階段の踊り場でさめざめと泣きました。
じゃあ群馬からなにしにきたんだよ!!!!!
こんなとこまで!!!!!!!
という気持ちは好き故に抑えこみました
しかし、状況は悪化の一途を辿りました。
当日欠勤が日に日に増えて、その状況をiPhoneの画面越しに確認する度に、段々と彼女に対して冷めていく自分がいました。
「ていうか、可愛すぎてすごい人気だし、私がいなくてもいいよね。はじめの頃にいた人間のことなんて今更どうだっていいよね、群馬だし。会いにこれないし」
そんな、めんどくせぇ要素をコンプリートしたようなことすら思い始めた頃...
彼女はある日、とても悲しい事情でお店から姿を消しました。
正直、メイドカフェ系のバイトは突然飛ぶなんてあるあるです。
ですが、その魔手が自分の身に及ぶことは想定していないわけです。
そこから推しがいなくなった喪失感やら受験のことやらでストレスマッハになっていた時期に
あっさりと新しい推しが現れました。
Rさんという、彼女もまたメイドでした。
店舗の公式ツイッターでその存在を知り
「新人」という言葉の魔力と可愛らしい顔立ちに惹かれて店舗に会いに行き、一瞬で落ちました、いや、一刹那、本当にちょろい。
これは、恋だ…………(2回目)
しかし、その恋も幸せは一層早く終わりを迎えてしまいました。
RさんをYさんに重ねていた部分もあり、悲しみから輪をかけてガチ恋になった私はYさんの穴を埋めようと必死になった結果、
ツイッターで推し被りは顔を特定してアイコンと一致させた上で全員ブロックし、店舗に遊びに行った際に他の推し被りがいようものなら終始睨みつけ、隙あらば「女子高生」というブランドでマウントを取ろうとしているような、
もう、メンヘラとガチ恋を拗らせたような
スーパーサイヤ人になっていたわけです。
最恐だ。
一番拗らせていた頃は、なけなしのお金を叩いてLUSHを彼女にプレゼントしようと息巻いて店舗に行ったら、それよりもっと高そうな小さめのなにかを渡していて、私は結局金では勝てないんだ、新小岩で飛び込んでしまおう、とすら思い、プレゼントをサッサと渡し、スッと店舗から出て
声を上げて大泣きしながら秋葉原を歩いたことがあります。
嘘だと思いたいですが、これは実話です。
胸が痛い。
しかし、
ある日とある情報を知ってしまったのです
「あいつ、新人とか言ってるけど前も店舗にいたよな?」
嘘だ、と思って彼女の以前使っていたと思われる名前を調べてみました。
出てくる出てくる、色んな写真が。
セクシーなコンパニオン的なお仕事も副業していることも、過去に違うメイドカフェでバイトしていたことも、色んな彼女の「経験」がスクロールするたびに私に笑いかけてきました。
おかしいだろ!!!!!!!
だって新人って!!!!!!!言ってたじゃん!!!!!!
面積が少なめの彼女の水着コンパニオン画像を保存しまくりながら叫び出しそうでした。
そこからあっという間に恋が冷めてしまい、
ちなみにそこから数ヶ月して、彼女もまた、「卒業」ではなく、飛んでしまいました。
当時、メイドカフェではない他のコンセプトカフェにも通っていたのですが、そこもガチ恋になるほどの熱烈な推しという推しはおらず、(応援してるくらいのスタンスの子はいましたが)
まあ、それはそれで。くらいの気持ちでいたある日のことです。
その店舗に新人さんが入ってきてきました。まだ出勤2回目の、少しコミュ障な女の子でした。
私は、特にはじめその子に魅力は感じずにお話していたのですが
なんかネガティブなことを言い出して
「私なんて〜…」的な(うろ覚え)
私がそれにフォローをいれて、「お話ししてて楽しいし、自信持って!」(うろ覚え)
という会話をして励ました直後、
嬉し泣きをし始めたんです。
その瞬間
檸檬が胸の中で弾けましたね。いや、もう、大爆発を起こしていました。
ビッグバンでした。
これは、恋だ………。(3回目)
それから、少しメンヘラ気味な彼女を推し始め、店舗ではライブの時間があったので、彼女の歌う曲は全て覚えてコールはここをこうしたら面白いんじゃないか、否か、みたいな議論を推し被りと話すのが楽しい、日々、でした……。いちごみるくが大好きな彼女に一杯もドリンクを入れてあげられない貧乏ったれた学生の自分を心のどこかで恨みながら。
しかし、そんな場でも推し被りと喧嘩してしまったんです。
もう、ダメだ。
その時の喧嘩は向こうも大人でちゃんと話し合いの場を設けてくれたので仲直りできましたが、私は好きになると本当に周りが見えなくなるタイプといいますか、終わってるなぁ…という自覚を着々としていきました。
こんなこともありつつ、(めっちゃあっさりまとめたな)私も大学三年生です。
二年生までは熱量を持って応援しているアイドル等がいたのですが、現在は完全に芝居にベクトルが傾いているので
メイドとか、アイドルとかにはそこまでいっぱいの興味がなくなってしまいました。
しかし、やはり根は気持ちの悪いヲタクです。
ガチ恋は身を滅ぼすと何度も学びましたから
もう今更誰かにガチ恋をすることもないでしょう。
しかし、Yさんから始まってしまった私の青田買いスピリッツは、現在に至るまで順調に引き継がれているようで。
この記事の最初でも述べた「まだ見つかっていない美少女リスト」もその一端なのではないかと思います。
もうさすがに落ち着いてるんで「はぁ可愛い好き」くらいですよ!!!!()
青田買い〜云々って言われたから、昔こんなこともあったなぁとおもって記事にしてみました。
こうやって、完全に追いかける側にいる私ですが、いつか、追いかけられる側になってみたいものです。いつか、いつ、いつだろうな(トオイメ)
来年卒業してしまう私の推しのチェキで締めます。(2015年に撮影)