オトナはそう言うけれどいまいちピンとこないよ
♩カレンダーガール/わか・ふうり・すなおfromSTAR ANIS
こんにちはこんばんは
この度大学を卒業できませんでした。
どんです。
もうわかりきってることと思いますが
大学卒業できませんでした。
大切なことでもないですが二回言いました。
はじめはヘラヘラしていたものの
なんだか、同じ大学で同じ4年を過ごしていたはずだのに、他人と共有できない感覚があまりにも多くて少しだけ苦しくなりました。
毎日のようにInstagramのストーリーに流れてくる
「卒業まであと〇日!」
「たくさん喧嘩したり泣いたり笑ったり、楽しかったなぁ」
「みんなに感謝!大好き!」
「早かったなぁ、エモい」
ありとあらゆる卒業を惜しむ言葉がたれ流されてきて、その人たちと自分との感覚の乖離に毎日少しづつ苦しんでいます。
留年なんてあるある!とか笑ってくれる人たちのおかげで麻痺していた感覚が
見ず知らずのアイドルとかモデルとかそういう人たちの袴姿の写真でかき消されていく
アイドルとか、すごく多忙なんだろうなということをヲタクをしていたながら少しだけわかる
そんなアイドルでさえ、ストレートで卒業して、これからも立派にアイドルの道を歩むのだろうとか、芸能関係の仕事をしながら二足のわらじを脱いで卒業していくみんなのことがとても立派な人間に思えて、ヘラヘラしていられなくなって
私はなんて社会不適合なのだろうか。
と、不意に死にそうになります。
(私に似てると送られてきたメガネ猿の擬人化キャラクター)
はじめはアイドルのプロデューサーになりたくて入学して、気づいたら無理して笑うことが多くて、気づいたら普通に無理せず心を許して関わっていられる友達なんて一人もいないことに気づいて
誰かとコンビニに行って、これ美味しそうとか、あれ新発売だとか、カロリーがとか、そういう他愛もないことを話しながら教室に戻ってご飯を食べて授業を受ける、そういう毎日が少しづつ、少しづつだけ苦しくなって。
気づいたらひとりでYouTubeを見ながら、周りの楽しそうな声は全部イヤホンでかき消してもそもそとカップ麺を啜っていました。
四人座れるテーブル席をひとりで独占して、誰かの視界に入らない場所を大学中歩いて探して
できる限り知り合いと会わないように、無理せず笑わないで、一秒も早く終わらせたいようなどうでもいい世間話をしないで済むように、
そうやって過ごすようになって
4階にソファー席を見つけたので毎日そこで空き時間をつぶしたり、牛丼を食べたりしてました。でもそれも、何故か生徒立ち入り禁止スペースに変わっていて、ひとりの人間をそっとしておいてもくれないのかなと悲しくなって、もう学校に行くのも億劫になってしまいました。
面白いこともない、プロデューサーの夢もなんだかぼやけてきて、私なんでこんなくそFランに通ってんだろうって。学校をサボってチェキを撮るバイトをしたり、寝たり、なんだりしていたら、気づいたらオーディションにノリで参加していて、気づいたら受かっていて、演劇を始めていて、最初で最後だなんて決意して望んだのが遠い昔のような、昨日のような感覚に感じます。
その頃からすこーしだけ大学で話せる子が増えて(なんと同じオーディション受けていて私を覚えてて話しかけてくれるという天使がいたりしたのであった!!!)増えて、最終的に何人か、そんなに気負わないで話せる後輩が2人
ためだと男女ひとりづつ、できたのでした。
まあ、とはいっても。
情報化社会(?)の昨今、急な休講や課題の提出諸々、そういった情報共有をしてくれる友達がいなかった(してくれる時もあった)故に、または、教授にニコニコと話しかけて単位をもぎりとるような術もなく、大学の事務とはガチ喧嘩をするという、本当にどこからどう見ても要領の悪い私のせいで、大学社会に淘汰され、演劇をしながらでは到底卒業できないような現状になってしまった。
書けば書くほどに仄暗い水の底のような大学生活であった。ドブだ、まさにドブのような。
だから理解できない、そういう抽象的な?感謝?とか?なんとか?やたら明るいことを書いて未来に向かっていってる人達が。
私はそういう奴らとは違う
って、結構思った記憶があるけど、今思えば
「そういう奴ら」の方がよっぽどやることちゃんとやりながらプライベートも充実させて卒業まできっちりして、
私の方がずっと「そういう奴」ではないか。
演劇をやってることを盾にして、自分の入れないキラキラした領域を妬んでいただけに過ぎなかったんだなぁと、
ドブの底から見上げた、キラキラした水面で楽しそうにしている人たちを流し見しながら心底思う。
本当に、どこから間違ったんだろう。
満身、環境の違い。
サークル新歓の飲み会でちょっといけてる先輩からお持ち帰りされちゃうのかなっ✩.*˚きゃっ!
とか思ってた入学当初のクソバカな自分を死ぬまで殴りたいです。
お前はサークルすら入らないでふらついていたろうが、みんなから悪い意味で一目置かれてるような旧☆ヲタクみたいなルックスの先輩に何故か勘違いされてしまって付きまとわれて泣いていただろうが。
キラキラしたものなんて何一つ掴めなかったし
もうこうやって振り返って自虐すればするほどに筆が乗るのがなによりの証拠、私は欠陥大学生。でも、一つだけあの大学に入って良かったと思えた出来事があったんです。それはまた別のブログに書きます。
みんなは春からなにかに向かって進んでるのが見えるけれど、私はここ数年と同じ春、同じ三月です。
ネタとして大学の卒業式に赴きました。
本番期間中に、クタクタの体に鞭打って早起きして二時間半もかけて。
4年ぶりに着いたキャンパスは、4年前と同じように「おめでとうございます」がたくさん聞こえて、タイムスリップしてしまったみたいだと思った。
私はいつこの支配からの卒業できるんだろう。
向き合わねば、Fランと。
そうさ私は……
どんより。