何を書いたかはナイショなのさ
遠くまで旅する恋人に あふれる幸せを祈るよ
♩ぼくらが旅に出る理由/小沢健二
こんにちはこんばんは
寝よう寝ようと思えば思うほどねれない。
どんです。
「どんちゃんと旅行とか行きたい〜」
学校の授業帰りの電車の中で彼女はにこにこしながらそう言い放った。
何をいってるのかさっぱり分からなかった。
紐解いてみると
「どんちゃん」
わたしのあだ名
「と」
接続詞
「旅行」
よその土地へ行くこと
「行きたい」
動詞の連用形
わたしとよその土地へ旅に出たい
って、正気で言ってるのかこの人は…
とりあえずうんとかすんとか言わなければ。
「行きたいぃ…(^_^)」
………笑顔が引きつってなかったか
嬉しいけれど素直に受け取ると嘘だった時大ダメージだ。
すげえ社交辞令を言ってくる人なんだというのが素直な感想だった。
いやそりゃ、行きたい、行きたいですよ。
こんなにかわいい子が…
共に旅に出て、美味しいものを食べたらニコニコとまた笑うのでしょう。綺麗な景色を見たら瞳をキラキラさせるのでしょう。
そんな想像だけでむせかえってしまうほどのドキドキなのに、それを現実にしようだなんて
てかほんとにわたしに言ってます?
寝言は寝てから言ってください(バチギレ)
くらいに、彼女は遠い存在なのであった。
ここまで「彼女」のことを全く説明していなかった…
説明しよう!!!
高井つき奈さんとは!
わたしの唯一の大学同期のお友達である
見た目を少ない語彙で表現するのだとしたらそれはまるでリアル二次元。
画面から飛び出してきたような女の子なのだ。
華奢な手足に真ん丸の大きな目、サラサラの黒髪ロングは綺麗に巻かれていて笑えば白い歯が溢れる。瞬きをするたびに星が生成されて夜空に輝く。お尻からはきっとピンクのマシュマロが出る。
容姿端麗才色兼備立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花。
中身はといえば…もう説明しなくても分かる通り私にそんな言葉を言うくらいには良い子なのである。
物事への考え方がシャープで本質をきちんとみる目を持っていらっしゃる方。実に社交的。
かと思えばガチヲタクな側面も持ち合わせ、寺嶋由芙さんを愛し、まるもふを愛し、愛に溢れた人なのであーーーーる。
もう、画像見せた方が早い…。
となりに立っているだけでお金を払わなければという気持ちになるくらいの圧倒的ヒロイン感なのである。左のはなんだ、家畜かなにか。
そんな美少女が私に一文字でも言葉を投げかけてくるのが奇跡に近いのに。それが例えば「カス」とかだったとしても奇跡なのに、これは夢か?
結論から言えば実現しましたが。
そんな彼女との出会いは唯一の大学の友人からの紹介、べつに誇張でもなんでもなく、可愛すぎて、隣に座っている彼女を直視できなかったし、なんなら紹介してもらって解散した後に今日はありがとうございました的な長文LINEを唸って考え抜いて送ったりしていたくらいには、もう!話すのも精一杯だったのである。
それからなんと、一対一でも会ってくれて
でもそこに至るまでの記憶は抜け落ちていて
私からたくさん誘ったりなんてことはあり得ないのできっとつっきーさんがお誘いしてくれていたんだろう。
それか、授業を一緒に受けていたのでそこでたくさんお話をしたのだろう。
因みに私はかなりお酒に疎いのだが彼女の誕生日プレゼントを買うために初めて酒屋を調べてそこに出向いた。
女の子にプレゼントを買うためになれないお店に入ってうんうん悩んでる男の子の疑似体験がらくちんできた。
小さい泡盛の3本セット、Twitterに上がってて5枚くらいスクショしたのは記憶に新しい。
なんで私と遊んでくれるんだろう?
なんでこんなに喜んでくれるの?
なんでLINEしてくれるんだろう?
関わってある中でここまで沢山の「なんで?」が生まれた人もそうそういない。
それは私がアイドルヲタクをしていたからか
はたまたつっきーさんがアイドルをしていたからかはわからないけれど
「こんなに可愛くて魅力的な子が、お金を払わないで目を合わせてくれるのはおかしい」
という矛盾がずっと自分の中にあったからなのかもしれない。
それは顔がいい女の子にお金を払って写真を撮ってもらったり手を握ってもらい続けたヲタクメンタルの末路である。悲劇である。
でもそんなヲタクメンタルは彼女をアイドル視していたからであり
何回も、何ヶ月も、かけて。
沢山話したりご飯をしたりあそんだりしていく中でその「なんで?」はひとつづつ消えていって、一人の人としてようやく彼女の目をまっすぐ見て話すことができるし、相談事なんかもできるようになった。
それもこれも、向こうは初めから私に一人の人間として向き合いつづけてくれてた結果なのだなぁとひしひしと、過去にくれていたであろう受け取れなかった愛みたいなものを眺めている。
今なんてもう、手を握りながらだって眠れるし
好き好きと気兼ねなく愛を大爆発させられるし
(起きられるかどうかの議題だったのになぜか好きを爆発させてしまった私)
ばれんたいんだってこの子のためだけに作っちゃう
それくらいには打ち解けられた。
ここまで二千字超、なにを読まされてんだと思ったそこのあなた。
単純に惚気ですよ好きな女の。
悪いですか?ええ?いいでしょう普段不幸な切り売りしてんだからたまにはねえ幸せたまにはねえええ押し売りしても!
私は普段すごいインドアで
家賃の元を取りまくってやるぞというくらいには予定がないときは家にいて
飲んだらご飯食べたりしても絶対に終電には乗りたい、ような民で。
多分芸能的にはこれ向いてないのかなと思うときたまにあるけど。
今まで自分たちでいろんな手続きした旅行なんてしたことなくて
全部相手が用意してくれたものに乗っかって旅行するコースだけしかしてない
てかそうじゃなきゃ旅行したくない。
くらいにはインドア人間だったわけですが
愛する人のためには重い腰も発泡スチロールになってしまうわけで。
それを察してくれていたのかはわからないけれど、グイグイと旅行の手立てを進めるサポートをしてくれて、というか隣で台湾の本を眺めながら「ここ行きたい!これ食べたい」とか
何にもないのに定期的に「台湾楽しみだね」とかLINEをくれたり、本人はきっとその気はないんだろうけれどモチベを下から突き上げてくれたんですね、つっき………あダジャレじゃないです。石投げないで。
彼女に動かされてパスポートを取るために群馬に帰省して、そこまでさせた女ってすごい、レジェンド、大天使、ブッダ。
資料を書いたり(やっぱそういうのはクソ面倒だった、多分一人じゃ一生やらない)だんだんとつっきーさんが隣にいる台湾が見えてきて
実現したのだつい先日。
………実は、ほんとに空港にくるんだろうかという気持ちが本人には失礼ながら2パーセントくらいはあった。
今までいい思いをしすぎたからもうそれがなくなるのではと、でも眠そうにキャリーを引いてくる彼女が見えた瞬間テンションバチ上がりであった、実際は眠すぎてそんなのも表には出ないで伝わらなかったが……。
ここからは台湾フィーバー
バスで何かしらがあって
なんか二人で驚いた記憶
お互いにスマホ中毒なので日本でWi-Fiを借りずに台湾に来てしまったことをめちゃくちゃに不安になって台湾の空港でなんとか借りることに成功して安堵からの一枚にも見える。
台湾に着いた途端に普段「4G」とか出てるところに「中華電信」と出てきて高額の請求が来るんじゃないかと死にそうになった。
はじめに行ったところ。
レンガ仕立てのおしゃんな商店街の一角で、私はこういうごちゃごちゃしたなにかが好きなので写真を撮りまくっていた。
美味しいお茶。
台湾の人たちは本当に優しくて
こちらがなにを言おうとしてるのか聞き取るまで会話しようとすることをやめない。
語気が強めだからはじめは驚いたが、さすが親日、あったかかった。
1日目の夜にカフェマイスターつっきーさんの勘が冴えわたり向かったカフェ。
本当に正しい勘だった。何もかもが美味しい、シャレオツな空間、安い、店員が小綺麗。
2日目に行ったお茶体験のお店。
シャッターを押すたびに500円くらいはかかってもおかしくないなと思いながら美少女を撮りまくった。
そこに可愛い壁があれば立たせたくなる
気になる小道があればしゃがませたくなる。
圧倒的被写体力で殴られる。
おちゃはおしるこに似ていた。
ごますりみたいなのでゴリゴリしてお湯を入れて飲む工程がかなり手間で、現代人で良かったと思った。
タイトル「恒久的幸福」
木のかけらを転がして占うお寺。
運命の人が現れたらいい。
彼氏ができる未来はあるのかわたし。
好きな人とかできる未来はあるのかわたし。
たまに彼氏ができる夢を見て起きて現実が受け入れられない朝がある。
つっきーさんに髪をアレンジしてもらってお出かけした一枚。
女の子に髪を優しく触られるのはドキドキする
意外とデコだしアレンジが似合うということを教えてくれたのはつっきーさん。
台湾の犬、でかい。
店に勝手に入るのが当たり前。
歩いていたら急にぬっと現れてびっくりする。
旅行に出る前にかったお揃いのパーカー
ぽちゃっこです。
つっきーさんが着るとオーバーサイズめに
私が着るとずんぐりむっくりタイプに
幸せそうすぎて涙が出てきた。
怖いお兄さんたちがいきなり家に押しかけてきてやっと幸不幸のバランスが取れそうなくらい幸せ。
えちえちなお店に入ってにやける私。
むっつりじゃないから。まじで。
なんで台湾のものは全体的にこんなに埃っぽい感じなんだろうと思ってにこにこしてただけだから。まじで。
千と千尋の神隠しの聖地に行ってきた写真
雨が降ってることが多いらしいのだけど
この日は奇跡的に綺麗に晴れてて
まるで僕らの旅路を祝福してるみたいだと思いました、そんなこと言ったら笑われそう。
あーーー、書き終えてしまった。
掻い摘んで、書き終えてしまった。
こないだのブログで今の大学で唯一良かったこと、間違いなくこれです。
いやもう、それに関してだけは自信を持って自分を褒めたい。
それを痛感したのが台湾最後の日の夜。
ホテルの部屋にあるペンでつっきーさんになんとなく手紙を書いていて、1枚に収まる予定が3枚にもなってしまって
それを本当に嬉しそうに、とても愛しいものを見つめる目で彼女が読んでくれて
その瞬間に、あ、私大学あれで良かった。と自己肯定してしまっていた。
いやきっと、彼女に会うたびにこれからもするだろう。これから春になって、大学が始まって、送るはずのなかったモラトリアムに嫌気がさすたびに卒業(できない)旅行を思い出すんだろう。
なにを書いたかはナイショなのさ。
高井先輩、まっててください。
どんより。