何万回言われてもまだ不安だわ あ・い・し・て・る?
カートに溢れてしまうほど
♩fancy baby doll/田村ゆかり
こんにちはこんばんは
久々にがっつりと外に出たら目が充血しました、人間すぐ弱くなるんだなぁ。
どんです。
18の頃にすごく推していた女の子がいた。
新人として店で働いていて、私はその子目当てというより他のイベント目当てで通っていた。
イベントのメインである推しはもう、人気者すぎてコミュ力がないと話せない(向こうは気を遣ってフロアにいる人たちに一人一言くらいは声を掛けてくれるけどそこから会話を広げられるのは古参か、超頻繁にリプしてると思われるヲタクか、単純にコミュ力のあるヲタクだった)
話しかけてくれても、緊張と興奮からあ…あ…と声にならない声を出しながら精一杯の笑顔を作るしかできない。どこからどうみても最弱ヲタクである。
メインフロアの2階からすごすご降りて
1階のライブをするフロアに降りてきた時、受付にその子は立っていた。
どうやって話しかけたのかはもう覚えていないけど、推しじゃないとなると途端に饒舌に話せた自分がいた。
その子は、新人で、上京してきたばかりで、これからうまくやっていけるのかと不安がっていることを話してくれた。
私も私で群馬から出てきたばかりだったので同じ境遇だということ、顔が可愛いから大丈夫、なんて根拠のない励ましをした。
相当不安だったのか、その子はそんな適当な励ましにもありがとうと返してハラハラと泣き出してしまった。すごく驚いた。
そんな出来事があってから、その店に行く理由が段々とその子になっていった。
新人でたくさん話せたからもあるかもしれないけど、単純にその子とお話ししている時間は幸せだった。くじで出たその子のソロチェキを大事にもちあるいた。
ライブデビューも最前で見届けて、それからその子推しの仲間もできた、汚い声でティギェァフィギェァとmixを打つのがなにより楽しかった。世界で一番可愛いよと躊躇いもなく叫んだ。熱くなりすぎて喧嘩した(理由覚えてなし)(推し被りと喧嘩しがち)
でも、好きになりすぎるとまた悪い癖が出る。話せなくなっていくのだ。
その子に会いにいっても前のように話せなくなって緊張している自分がいた。
同時期に、段々と別のアイドルにハマっている自分がいた。
それからその子のところにはあまり行かなくなってしまい、数年前の生誕でその時だけぱっと顔を出して、久しぶり〜!だなんて言われて苦笑いをする、自分があまりなりたくないタイプのヲタクになってしまった。(通わなくなったのに卒業、とかそういう節目にだけ顔を出してまだ未練あります的なね…)
気づいたらその子は店から卒業していて、名前も変わっていて、別のアイドルとして活動するようになっていた。
思えば私は一度として「推し切った」という経験がない。じゃあ例えばその子が10年勤務していたとしても同じくらいの熱量を10年保てるのかと言えば別の話だが、せめて数年は、好きになったのなら推したいのにその熱がずっと続くことがほぼなくて悲しい。
同じアイドルを推していた仲間たちのごく一部は今でも同じ子を応援し続けている。
同じ熱量を保てることも素敵なことだが、何年も同じようにその子が活動をしてくれていることも今のアイドル界に於いては非常に貴重なことだと思う。
卒業して違う活動を始める子、もう表には出てこない子、違う名前になって輪廻転生する子、いろいろいるけれど、その子の境遇が多少変化してもついていくヲタクほど尊いものはないなと本当に思う。し、逆に自分のヲタクにも同じように尊いなと思っている。
私は結構少しの変化に敏感で、新しい魅力にも敏感で、同じ愛を保ち続けるのが難しい人間なのだろう。
グループの体制が変わったりメンバーが抜けまくったり、運営がクソだったり、そういうことで簡単に冷めてしまう。
文句を言いながらも通い続けられる人種にはなれないのだ。なりたかった。
今日、久々にその子のTwitterが目に止まって眺めていた。
私のフォロワーの半分くらいで、あの頃と変わらない独特な世界観の可愛らしいお部屋で、甘ったるい歌声も何もかもそのまんまだった。
自撮りには十数いいねしかついていなかった。なんだよなんだよって、あの頃、すごく神格化していたあの子が途端にチープな存在に思えてしまって、悲しかった。
リプ欄にいる、変わらず応援している様子の昔の知り合いもとても悲しかった。
その子は何も変わってないのに、私だけがひねくれて、ハスっているようで。
好きになった人に対して、ずっと同じような気持ちで好きでいたいのになぁ。
ずっと、世界一可愛いよって、本気で思っていたいのになぁ。
どんより