活丼

丼の活動

貴方に掛かった悪い魔法をといてあげる

私のすがたが変わり果ててしまっても

♩女優/吉澤嘉代子

こんにちはこんばんは

最近スプラ再熱してます

どんです。

 

成人式ぶりに群馬に帰った、実家へ寄った時間は僅か2時間程度だと思う。

母が取ってくれた昔から馴染みのある近所の寿司屋の握りを10年ぶりくらいに食べながら、あの頃は美味しいと思って食べていた寿司がまずく感じるようになっていたらどうしよう、なんて思ったけれど、前と変わらず同じ味、同じ感じ方でほっとした。

 

母と父、いや、特に父は昔からよくビデオを回す人で、ハンディカムが常に隣にいるような環境で育った。また、私もことある事にカメラを回す癖がついた。

実家なんて嫌いだ、地元なんて嫌いだなんて言いながらも、実家に帰ると必ず幼かった頃の自分を見返してしまう。

 

もう記憶にないくらいの小さな私が画面の中でぽてぽてと動き回っている。

時間をすっ飛ばして、小学生くらいまで飛ばすと、今で言う「YouTuber」のもどきのようなことや、演劇の真似事をしているのを誰か(恐らく友達)に収めてもらっている映像が出てくる。

 

中学の頃の作文も出てきた。(母が出てきた)

中学二年生の頃の私はどうやら声優になりたかったようだ。

 

「声優になるためにたくさん辛いこともあると思います。でも、それは辛いことだとは思いません。なぜなら、そういった出来事も全部夢への通過点であり、カウントダウンだと思えば辛いことだとは思えないからです。」

 

こんな一節を見つけて、なんてキラキラしているんだと頭を抱えた。

俳優をしていて辛かった出来事なんて、ギャラの一部を踏み倒されそうになったり、台詞もまだないのに稽古にずっと参加させられたり、それに対して嫌だなと思って休んだら先輩の演技を見るのも勉強だから見ているだけにも意味はあると沢山セリフがある人に言われたり。

 

それに対して、通過点だ!カウントダウン!なんて思えたことは一切なかったし、現状、中2の私の想定にはない辛いことしか起こっていないような気がして(多分、レッスンの先生が厳しい!とかそういうレベルを想像していたと予想)まだ無敵だったんだなぁ。としみじみした。

 

俳優としての仕事も暫くなくて、舞台に立たなくなってからそろそろ半年が経過しようとしている中で、半年の間で色んなことを考えた。

例えば俳優以外になりたいもの、やりたいこと、まあ特になかったけど。

そんな文章だったり映像だったりを眺めていると、やっぱり俳優は潜在的にやりたかったことなのではないかと思えてきた。

 

小さい頃の私が想像していた形ではないことは確かだけれど、今の私は芝居してる時楽しいぞと、それで食えてるわけじゃないけど、楽しいってことは、あなたが画面の中でやってたことの延長ってこういう感じなのかなあって。

田舎特有の雑草の匂いに塗れながら思ったり思わなかったりした。

 

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どんより