活丼

丼の活動

想いが溢れたらどうやって

どんなきっかけタイミングで手を繋いだらいいんだろう

 

♩わたがし/back number

 

こんにちはこんばんは

今の時期の大学生は

起床即1限というある意味夢のような環境にあるのですね、むにゃむにゃ

どんです。

 

先日、親愛なる表情豊さんのブログを読んで私はシビれていた。

だってすごく文章が得意だ(彼女は脚本家でもあります)

それに読んでいて情景がぽわわんと頭に浮かんでそれがまたエモい(彼女は脚本以下略)

恋愛のことを書いたら彼女の右に出る人はいないのではないか、くらいにはシビれていた。(彼女以下略)

 

‪パンツを脱ぐ前に|表情豊 @hyp39 #note https://note.com/hyojyoy/n/n6856b655190f

 

そんな素敵ブログがこちら。(だいま)

内容としては、読者?からきた「前に好きだった人が今更アプローチをしてきているけれど今彼氏がいるのでどうしたらいいでしょう」という相談に、ご自身の過去の恋愛経験を交えて答えているものであった。

 

媚びているでもなんでもなく、表情さんの人生は、どこを聞いてもいつ聞いても面白いし狂ってる。

そして一部、すごく共感する。

 

私は今回表情さんのブログに感化されてアンサーブログを書こうと思った。

アンサーというか、はげど(もう死語)ブログ。

過去に好きだった男とヤるな。記事を読んでいて本当にそう思った。

それとまた似ているものだが、憧れが強い異性にも近づきすぎるなと思っている。(どちらかというとこっち)

 

--------キリトリ線--------

 

その当時、私は16歳だった。

 

街おこしのお祭りの抽選会半ボランティア。

むせ返るような暑さの中、12時間くらい労働させられて5千円の日給という、貴重な高校生の1日をすり潰す行事に強制参加が決定していた。

吹奏楽部に入っていたからだ、なんで吹部がその役割だったのかは謎。

 

お客さんが持ってくる抽選券にひたすら印を付けて、何回分かを抽選係に伝える、印をつける、伝える印を.......伝え.......

もう正直うんざりであった。

今自分の提供している労働力を時給に換算したくはなかった。

 

そんな中、地元の青年団のおっさん達の中、1人だけ若い男の人が目に付いた、彼は黒髪メガネで、そんなに背は高くないけどすっと通った鼻筋が綺麗で、アーモンドアイで、少しブカついた法被が似合う可愛らしい男であった。

 

今も昔も私は相当なメガネフェチなので、むさいおっさん達の中で動き回る彼を目で追っていた。

 

「ねえねえあの人さぁ、イケメンじゃない!?」

「え?いや.......?」

 

どの部員に話しかけてもピンと来ないような顔をされる。

ちなみに今もそういうことがわりかしある。

 

別に近づきたいわけでもない、一目惚れしたわけでもない、ただこのかったるい労働の中で一時のオアシスのようになっていたのは確かだった。

彼は詰まるところ、観賞用イケメンである。

ただ彼を見つめれば見つめるほど、客には急かされた。

 

そんなこんなでやっとお祭りは終わり、後片付けで余った景品をトラックに積み込むよう頼まれた私は、ダンボールを持ってボテボテとトラックの後ろに向かった

 

「景品のあまりです、お願いします」

「はーい」

 

その、はーいと受け取ったのは例の彼だった。

動物園でパンダを見て可愛らしいと思っても、実際オリの中にいきなり放り込まれたら怖くなるのと同じで、不意打ちにかなりドッキリしてしまった。

 

何事もないように振る舞うことで必死で、あああの人だー!メガネ!メガネ!ああ、嫌だなぁ顔テカってないかなぁ、いま変な顔してないかなぁとそればかり気にしていたらいつのまにか作業は終わり

一緒に荷物を運んでいた友達が、そそくさと去ろうとする私の腕をむんずと掴んで彼の前に突き出した

 

「あのぉ、この子がイケメンって言ってるんですけど!」

 

マジでやめてくれと心底思った。

こんなど芋にイケメンと思われるくらいなら死んだ方がマシだと思うかもしれない、死なないでください、ごめんなさい。

もう恥ずかしさと怖さで前すら見れず、心臓がぎゅっと絞られる思いで俯いたが、彼から帰ってきたのは意外な返事だった。

 

「え、こんなカワイイ子に?嘘?」

「ほんとなんです!ずっとしつこく言ってきて!仲良くしてやってください!」

「ありがとねえ〜イケメンなんて言われたことがないからホント嬉しいよ、今度お礼でもさせてほしいくらい」

 

えっえっえっもう、もう無理です。

もう無理ですやめてください穴があったら入りたいので用意しておいてください。

と思ったのは束の間、気づけば彼と2人でスマホを振っていた。

 

連絡先を.............こんなにもサラッと手に入れてしまった。

 

後半へーー続く(ブログを追いつかせるためにどんな手でも使うどんより)