活丼

丼の活動

何かの手違いで好きになってくれないかな

どうにもきみのいない場所は空気が薄くてさ

♩HAPPYBIRTHDAY/back number

 

こんにちはこんばんは

今日は私が演劇界で、いや、96年組で、いや、人類で……?

いちばんに愛している女の誕生日です。

どんです。

 

井本みくにってんですけどね。

私の誕生日の時にもこうしてブログを書いてくれたので、それのアンサーソング的な感じにしたいなと思っております。

 

みくにんは、本人には話していないけど初対面は

「うわぁ見るからにメンヘラ顔美少女だ、地雷そうな感じだな」と思っていました。

guizillenさんのオーディションでの出来事

二年前の夏。

全てのパーツが小さくて、声が通る、髪が短い女の子。

 

こんな子、私と仲良くなってくれるはずない。

仲良くなれるはずがない、なんとなく違う人種そうだ。そうに思いながら初めは接していました。本当に本当のはじめ。

 

お互いオーディションに合格して、フライヤー撮影の日に同い年だからなんとなくそばにいて、人見知りながらも頑張ってお話していくなかで思っているよりもずっと柔らかい顔で笑うんだなぁとか、優しい言葉を使うんだなぁとか、そこで警戒が溶けていきました。

 

ここまでの情報でもみくにんのブログと私の実際が結構違うことに気づく。

私が緊張を解く前からみくにんは仲良くしようとしてくれてたんだな、と知りました。

話していくうちに、なんだか似ているようでちがくて、違うようで似ているところがたくさんある女の子なことが分かってきて。

気づいたらどんみくと名乗っていたし、まあまあ会っていたし、他愛もないことでLINEだってできるようになって。

おそろいのほくろの位置だってつい最近知ってしまった。

 


混じり合わないと思っていた私、思っているよりずっと早いスピードで心に溶けてきたみくにん。使ってるシャンプーも、コスメも、何も会話してないのにお揃いで

もしかしてこれって運命なのかしらと思うくらいにシンクロニシティな感じな子は、これから出会えるのか、いや出会えない。

シンクロニシティ使い方あってるのかしら。

 

あの子のことを書こうとすると、あまりにも情報が多すぎていつも自分語りをするようにうまくはいかない。それはきっと伝えようとしてるからだと思う。自分のことを大きな独り言として垂れ流すのは一番簡単だけど、この文章は彼女へのラブレターであり、こんないい子がいるんやで、世間に見つかれ、気づけ!という気持ちも沢山含まれてるからうまくいかなくていつもよりもぐちゃぐちゃな文になるんだろうな。

 


彼女がどんなの女の子なのか

みんなの目にはどう映っているかわからないけれど、私からみたみくにんは

人の気持ちに寄り添える、学のある思慮深い女の子です。

役者としては

全てに真摯に向き合う、中途半端はできない素敵な女優さんです。

たくさん考えたけどひとことでいうならそれ……。

 


あくびのタイミングがかぶったね、私のガチなヤキモチを可愛いものとして扱ってくれるね、お芝居で、人間関係で悩んだ時、大体のことは味方してくれるね、私くらいにしか話してないんだろうなぁというお話、割としてくれるよね、まつげの先が綺麗だね、裸眼でもキラキラした瞳をしているよね、私の奇行をいつも笑ってくれるね、無茶なお願いも体を張って聞こうとしてくれるね。

月が綺麗ですよ、みくにん。

 


クールで、知的で、スマートな顔してるくせに、本当は泥臭くて、ぶきっちょで、でも丁寧な性格なことを私は知っているよ。

たまぁに、きっと誰にも見せたことないかもしれない笑顔ををしてくれることも知ってるよ、そういうことするから、たまぁに、たまぁに独占したくなるよ。

まだまだしてないことが沢山あるよ。

 


二人芝居、まだかよ!早く企画してくれない!?あとあの店のタピオカもまた飲むって約束でしょう。もうなんなら、日本飛び越えて台湾まで行ってもいいんだよあなた。

それに加えて言うなら、実家にとまらせてよね、ディズニーは?温泉は?もう、早くしないとおばあちゃんになっちゃうから全部、早くしたいんだよ。

 


書くに足らないような、偏差値の低いくだらない話しようよ。

こまめにやらないと、たまにやったりすると絶対盛り上がるのは深夜3時以降じゃない。

それで、明け方にすやすやしちゃうじゃないのよ。ベッドの中での内緒話も全部、2人だけのものだよね(後半に差し掛かり気が狂ってきたよ)

 

 

LINEとか普段そんなにしないけどさ。

大した話もないけど毎日会いたい人はみくにんで、仲いい演劇人を聞かれた時にまっさきに思い浮かぶのもみくにんで、ぼちぼちお互いにTwitterで名前を出し合うような仲もみくにんで、あなただけみたいなポジションが沢山あるんだよ。

 

もう何が言いたいかわかんなくなってきたからまとめるけど、とにかくみくにんが大好きということ。

ずっとずっと、おばあちゃんになっても、って手垢つきまくりの言葉になってしまうけれど。

比喩でなくそうなりたいのはみくにんとってこと。

 

お誕生日おめでとう。

これからの人生がもっと輝きますように

そしてたくさん一緒にお芝居したりお泊まりしたりできますように。

とっとと卒業するので待っててください。

当たり前のように愛してます。

 

どんより。

壊れるほど愛しても1/3も伝わらない

純情な感情は空回り ILoveYouさえ言えないでいる my heart

1/3の純情な感情/SIAM SHADE

 

こんにちはこんばんは

夜中に食べちゃダメと思いながらも気づいたら口がリンドールで膨れています

どんです。

 

最近、「伝える」ことの難しさを本当に実感しております。

伝えるってなんだ、誠実ってなんだ……

ニンゲン、マチ、カエレ……

 

ゴールデン街でこないだ一杯引っ掛けていたところに常連とおぼしき女の人が話しかけてきました

「へえ〜お芝居?やってるんだァ、そうなんだぁそうなの〜あのね私ね〜マスターの出てるお芝居見に行ったんだけどねぇ………………」

 

「つまらなかったの……」

 

そうですか……個人名は出さないまでも、ほかの常連からも意味不明な芝居だったと聞いていて、ああ、この人は所謂「クソ芝居」に当たってしまったんだなぁと。

何が「クソ」かなんて、そら人によるし

好みでもそうなっちゃうし、ここだけの話私は〇団☆新感〇でよくわかんなくてぐるぐる回る座席で心地よく寝ました。

そういうことだ、有名とか関係なく。

 

でも大方の人からそういう評価を得ている小劇場は明らかな「クソ芝居」なのではと個人的に思ってます。

こういう事書くと、怒られますか…。

ただ罪でしょう、そんなの。クソな映画よりクソな芝居の方がよっぽど拷問にかけられてる気分ですよ。時間もお金も使っといて。そんなの

そういう芝居に限ってカテコで演者が「やったりましたよ」みたいな顔してんだよな。オナニーだ、あ、あ……あ…………そうやって敵が増えていくのでしょうか、書けばきりがないが……。まあいいです私を深くしろうとする人のみがここまで読むんですから(???)

 

 

「だって私、村上春樹も、何だって読んでるのよ、映画だってたくさん見るし、でも理解出来なかった、私の価値観がおかしいのかしら…」

 

 

せっかく、演劇なんて高価な娯楽に挑戦してくれたのにどうしよう、悲しい気持ちになってきた。

マスターの芝居のつまらなさに絡めて自分の博識を披露してきた、でもそんなことでメンタルが屈する私ではないのだ。

 

「じゃあ私それ見たことないですけど、それより絶対わかりやすくて面白い演劇やってるので、3週間後本番なので見に来てください!それでつまらないと思ったら観劇に向いてないと思います。」

 

それくらいに言い切った、言い切れるほどに今参加しているレティクル東京座さんという団体の面白さを信頼しているから。

 

「わかった見に行くね!……ってたっか!!!一人芝居見に行くねぇ〜〜」

 

おいおいおいおいおい……わかる。

高いよなぁ5000円あったらめっちゃいいランチ食べられるよ大きい皿にちまっと乗ってる感じのなにかを添えて的なソースがかかってるような料理。

でも私たちは、それよりも、それと同じくらい楽しい体験を食としてではないけれど提供できると思う、って、ことを要約して何度も伝えました。

 

「そこまで言うなら行くねえ〜♡めっちゃ楽しみにしてるからね♡彼氏も連れていく♡」

 

ありがとうそしてありがとう。

彼氏いいですね、人を愛するってなんですか。

お姉さん、私より10くらい年上のお姉さん。

私が男なら行けるか行けないかの狭間で揺れそうな雰囲気をまとったお姉さん。

兎にも角にもありがとう。

つまらないと思ったらむしろ5000円払うよお姉さん。

 

 

 

数日後

 

 

「ごめんねやっぱ無理かも😭」

 

 

 

パニックになった私は偏差値が地を這い

花は枯れ、海は荒れ、世界は滅びました。

 

 

そしてジョジョになることを決めました。

 

今これを読んでいる君がキャステット見るっていうまで、僕は手を変え品を変え言葉を変え、伝えることをやめない。

 

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おしまい。

君の横顔越しにあるものもう今は見つけられないかもしれない

あたしの髪が揺れる距離の息遣いや

きつく握り返してくれた手はさらに消えなくなるのにね

アンドロメダ/aiko

 

こんにちはこんばんは

ここ数日急に寒くなってきてブチ切れそうです

どんです。

 

昨日、稽古の前に1時間ほど空きができてふらふらと歩いていたら前に友人となんとなく入って美味しかったロシア料理のお店のチェーンを見つけて、ここにしようと入って、前と同じメニューを頼んでワクワクしながら待ちました。

 

前と同じ装いでボルシチピロシキ、一番のお気に入りだったキノコのつぼ焼きが並んで

数年前の記憶に心躍らせながらボルシチを一口、二口、

 

……………?

あれなんか、違う……。

前はもっとこう、美味しかったはずなのに。

久しぶりに食べたから感覚が違うのかと

ピロシキを三口、四口、五口、

やっぱり違うし、店の味が変わったわけではないきっと、これはあの子と食べたから余計に美味しかったというやつだと。

 

 

私はこういうのがすごく多くて時々しゅんとなる。そもそも外食を一人でするのは嫌いじゃないけどどうせなら誰かと食べたほうが美味しいのはわかっているからそうにしたい。

毎食はなかなかそうもいかないし大体一人で行動しているからなかなかなかなかなかなかなかなか大変なのだ。

そういう意味で、気軽にご飯誘えるし時間を合わせやすい稽古期間はとても素敵だと思う。

まあ今のところ稽古終わりご飯も飲みも行ったことないのだけど(退出時間とポケカの関係で)

 

 

思い出だけが先行して味覚をガバガバにさせていくこの体験を過去に何度もしているからわかってるはずなのにその度にトラップにひっかかるのが辛い。

食べ物はなにも悪くないのに勝手に残念がるのも辛い。

美味しいなまた行きたいなと思ったところは、今度もまた仲の良い人と行くだけにしたらいいということに結論づけて、この話はおしまい。

 

どんより

 

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勇気がないのは時代のせいにしてしまえばいい

いつまでたっても想いは口に出せないまま

♩平行線/さユり

 

こんにちはこんばんは

このテンプレ、記事の雰囲気と関係なくミスマッチでなんかモヤモヤすることに気づいた、でも続けます。

どんです。

 

2年前くらいに書いて書きかけの記事が実は一つあるのですが、ルポルタージュという漫画の作者さんのインタビュー記事を読んでいたらそれを唐突にブラッシュアップしたくなったのでします。

2年前と今じゃ、どんな違う言葉が出てくるのだろう、か。

 

 

この時期になるといつも、はんぺんのことを思い出す。はんぺん、お前は。

 

はんぺんは、私の中学の同級生の男の子

で、私の人生史上一番たくさん告白した男の子である。

はんぺんの由来は、肌が白いから、以上。

じゃあ大福でもいいじゃないかって

いや大福ほど丸くはなくて、むしろ貧相な身体をしていた、背丈もそんなに大きくなくて、目がぎょろっと大きくて、ガリガリなかんじ、少し出っ歯で強いて似ている人をあげるならばはんにゃの金田。

卓球部に所属していてスクールカーストは恐らく下の方、いつもヲタクとつるんでラノベを読んだりアニメの話をしたりしていた。

マリカとストリートファイターが強くて、学校の成績は中の上あたりだった気がする。

多分、どちらかというとインキャと呼ばれるタイプの人間だった。

お母さんがとても過保護で彼のことをちゃん付けで呼ぶ、服は全てお母さんの買ったものを来ていて、丁寧に飼育されているペットを見ているような、綺麗に手入れされている薔薇を見ているような、そんな感じの男の子。

 

彼とは中学3年で同じクラスになって

なんで好きになってしまったのか未だにおぼえていない。

クラスが編成されて少しだけ落ち着いてきた5月ごろ、私ははんぺんの隣の席になった。

授業中にノートの切れ端でコソコソやり取りする手紙交換が楽しくてたのしくて

無駄に先生がズボンをあげた回数を数えて時間をつぶしたりするよりもずっと充実した時間だった。そんな私の成績は下の中あたりを彷徨っていた。

 

いつもの授業中、唐突に「好きな人いるの?」と手紙がきて心臓が跳ね上がった。

そりゃ勿論あなたですけど

そんなの言えるわけないですけれど。

「当ててみてーw」

「んー、◯◯?(クラスの男子)」

「違うよ」

「じゃあ◯◯かな(クラスの男子)」

なんで同じクラスのやつ前提なんだ。

 

こういうやりとりがシラミ潰しにクラスの男子全員分行われて、とうとう残りが彼だけになった。

 

「終わったよ、ほんとはいないの?」

「→」

この矢印が当時の私にしてみたら精一杯の告白であった、これが1回目。

しかしはんぺんは鈍感なのか気づかないふりをしたいのか、自分の右隣をふっと見て

「なんだ!あいつか〜意外」

と返したのだった。

 

ちげえよ!すごいな!お前な!鈍感な!

いや、はんぺんだから。

と、ついに声に出した。

はんぺんからはなにも返してこなかった。

 

授業の終わりを知らせるチャイムが鳴って

なんだかスッキリしたような絶望したような気持ちになった。

耐えきれず同じクラスの友人にそのことを伝えて「じゃあ私が答え聞いてくる!」とのことだったので無関係ながら巻き込むことにした。

 

数分後

「友達でいようだって!」

それくらいお前ちゃんと…なぁ!

今の私だったらきっと傷つきながらもはんぺんのことなんてその時点で切っていたはず、

だけれども群馬の片田舎、東京のように目移りするものもない、毎日学校行って部活して、土日は友達の家でニコニコを見て、地元のローカルスーパーのたこ焼きを食べながらだべる、近くの書店で立ち読み。しなびたバッティングセンターで子供もできる的なパチンコを打つ。

 

そんな生活の中で恋愛は簡単に私の脳内を支配してしまったのであった!!(ふぁわ〜〜お♡)(絶望)

 

諦めきれずに私は二度目の告白をいつかしようと目論む。6月、7月、8月。

受験生の夏休みがやってきた。

はんぺん!プールにいくわよ!

夏は夏らしく、夏じみたことをしないといけないの!

とどこかの世界を大いに盛り上げる団長のような発言をして、男女を交えて4人で市民プールに出向いた。

結論から言うと失敗に終わった、結局男女で分かれてしまって、特になんのイベントも起こらず、ほとんど女友達とのプールのような感じで幕を閉じた。

めげなかった私は更にお祭りに行くことを試みた、私とはんぺん以外の男女メンバーは入れ替えで4人でお祭りに行った。

 

浴衣姿でさぞやはんぺんもドキドキして恋に落ちてしまうだろうという、なんとも安直な考えのもと実行された実に中学生らしい、可愛い作戦であった。

せっかく浴衣なんだからみんなでプリクラでも撮ろうという話になり

はじめは4人で、次は男女に分かれて(今思えばこの時点からはんぺんは男子なのでプリクラに飽きていたんじゃないか)

その次は友達の計らいではんぺんとプリクラを撮った。あれいつ捨てたんだっけなー。

落書きタイムの時、変なスタンプを連打し続けるはんぺんを横目で見ながら、意を決して二度目の告白をした

 

 

「今でもさ、好きだよはんぺんのこと」

 

 

やはり彼からは返事はなかった。

いけるやろ!からの暖簾に腕押しはまたしても私のメンタルを崩壊させた。

今なら殴るぞまじで。そして例に漏れず、友達伝いに

「友達でいようだって!」

と伝えられて試合終了である。

おいタコ殴りにしたろか。それでもそれでもまだ諦めきれなかった私はどうにかしてはんぺんと付き合える方法はないのかと模索し続けるターンに入った。

 

はんぺんのことが好きな話をした時、「あいつ!?なんで!?かっこよくねーじゃん!笑笑」と爆笑しながらも応援してくれる女の子たちが当時何人かいた(はんぺんの話をした時大体の人間にこのフレーズをいわれた)

その中でも特に背中を押してくれた2人が

あーちゃん(仮名)とまーちゃん(仮名)である、2人ともテニス部で、あーちゃんはおかっぱ系のボブが似合うサバサバしたタイプで、まーちゃんはさらっとしたスタイルに天パの女の子であった。

 

あーちゃんは2人で帰るのをサポートして、3人で帰ろうと協力して、いつもはんぺんあーちゃん私の3人で帰ることが多かった。

まーちゃんはとにかくおせおせで特に直接的なアクションは起こさないものの、家でいつもいろんな作戦の話を聞いてくれて、いけるよいける!とポジティブに応援してくれていた。

2人とも、わたしがしょぼしょぼすると背中を叩いてくれるような存在だった。

 

話は戻ってメンタル崩壊の8月を受験生のわたしはどう過ごしたかというと

マリカであった。

毎日毎日毎日マリカをした、受験勉強そっちのけでマリカをした。

マリカしかすることがなかったともいえる。

マリカをしていたら周りが暗くなっていて

マリカをしていたらなにも考えなくて済んだ。

まあ、あとは部活…。部活のことは今は置いておく。

部活をしていない時のメンタルの保ち方は間違いなくマリカということ。

 

季節は移って9月、10月、11月

その頃のわたしは部活も引退してクラスの比較的仲のいいヲタクたちと放課後毎日のように決まったやつの家に集い、塾の合間にマリカとスト2をしていた。

その中にははんぺんもいた。

私はそのグループ内で最弱で、マリカも勝てなければスト2もコマンド入力が下手くそすぎてボコボコにされていた。

それでもはんぺんがその場にいるというだけで価値があったし、楽しい時間だった。

 

いい加減、また告白しなければと躍起に…多分半分やけになっていた私はきっとパワータイプだろう。五右衛門的な。ドンキーコング的な。

頭を使うよりも何度も力で押したらなんとかなると思っているところは今でも大いにあるけれど、当時はそれが特に顕著で、それしか頭にない状態になっていたのだと思う。

 

12月頃、またしても男女数人で、今度は勉強会をしようという話になった。

はんぺんの家でしようという話でまとまり、初めてはんぺんハウスに足を踏み入れることとなった。能天気な私は

「もし付き合ったらお義母さんとかいうのかな、えっえっ、どうしよう、息子を溺愛してるだろうからな…白いブリーフとか履かせてそうだしな…」とかありもしない未来を想像してドキドキしていた。

事が始まれば実際は勉強なんてせず、みんなで昼ごはんを作ってケチャップが薄すぎて世界一まずいナポリタンを完成させたり、かくれんぼをしたりして遊んでいた。

その最中、女の子が私に「今だよ!今!こくっちゃいな!」と耳打ちしてきた。

それに後押しされた私ははんぺんを別室に呼び出してもう一度告白をした。

 

「好きです、付き合ってください」

 

多分その時はちゃんと付き合ってくれという気持ちも伝えていた気がする。

でもはんぺんはまたしてもなにも答えてはくれなかった。

それから私は友達伝いに「友達でいようだって」と伝えられる事もなく、卒業までの時間を「友達」として過ごした。

 

12月、1月、2月

いよいよ受験本番が近づいてきて、私ははんぺんどころではなくなりつつあった、同時に塾のメンツがAKBを推しまくっていて、まゆゆにハマっていた(何故)

どんどん季節は過ぎていくし、風も冷たくなっているのにはんぺんのことだけがどうにも時間の経過と同時に受け流せはしなくて、

いつか返事をくれることを待っていた。

 

受験の前の日だかなんだか、もう忘れかけているがはんぺんが私の好きなお菓子を覚えていたのか偶然か、一つくれた。一箱ではない、一つ。

メルティーキッスいちご味。

私はそれを食べずにお守りとしてずっと握りしめて持ち歩いていた。

筆記の時も面接の時も、始める前にそれを握りしめて、それは、どんなにすごい神社のお守りよりも効果があるように思えた。

そんなことをしていたからあっという間に袋の中でドロドロに溶けているのがわかったが、御構い無しに握った。

 

受験が終わって、いよいよ卒業式が近づいてきた。結論、私は第二志望に合格していた。

県内の商業高校、春から一人暮らしが決定した。

進路が決まっても彼への気持ちは捨てきれず、バレンタインもあげてしまった。

その時は流石にもう告白しなかったけれど、なんだか自分が惨めったらしいような気持ちになってオンオンと泣きながらまーちゃんの家で泣いていた。

この一年、なにも結果は出せなかったけれど、高校生になったら付き合おうとか言ってくれるんだろうかなんて、まだ希望を捨てきれていない私がいて、卒業式の日、意を決して改めて聞いた。

「私の告白の返事ください」

 

「いや、友達で……」と

すごくばつがわるそうな顔をしながらやっとはんぺんの言葉で返事がかけた、てか振られてるけど。 笑

私は、こういう時に人間性が出ると思っている。切る優しさを持たなければいけない時、人は嫌われたくないがあまりに自分の保身に走りがちだ、そういう時に使われる常套句として

「お前にはもっといい人いるよ」

なのだが、それをそのまんま言ってきた。

顔から、自分が傷つかないようにしているのが伝わってきた。

思えば今までだって、真っ向から向けられた好意に対して他人の口を使って言葉を伝えてきた事だって十分すぎるくらいの不誠実なのに、私は好きすぎてそれに気づかなかった。

「恋愛 うまく 行く方法」とか雑な検索をYahoo!でし続けた。

そうか、そうか、つまり君は、そういうやつなんだな。

 

その日はまーちゃんちで大泣きしながらカレーをご馳走になった。

振られてスッキリしたような気持ちとそれでもまだ諦められない執念とでごちゃ混ぜになりながらも帰路についた。

 

卒業から数日、何人かの友達と私の家で集まった。傷ついてはいたけれど、どうにかして切り替えなければという気持ちもあって、とにかく遊ぶ事が最善策だと考えた。

知ってか知らぬか、友人の1人がはんぺんも呼ばないかと提案してきた。

私ははんぺんの連絡先を知っていたから、覚えたてのフリック入力ではんぺんのことを呼び出した。そう私たちは友達なんだからなにもおかしいことはない。

「友達」だから遊ぶくらいするでしょう。と

 

はんぺんもはんぺんでアッサリと私の家に来た。告白しては友達に戻らされてきたので、もうなんだか慣れっこな気分だった。

家が広いので、かくれんぼしようという話になり(今思うと高校生にもなる人たちがかくれんぼって…?)よーし隠れるぞとしていたところに女の子が「どん!これ…」と携帯の画面を見せてきた。てかそれはんぺんの携帯じゃとつっこみかけたが、それの前に目の前がよくわからなくなってチカチカした。

そこには

 

「これからなんて呼ぼうかな♡♡♡はんぺんじゃなくて、◯◯かな♡」

「じゃあおれもあーちゃんじゃなくて、◯◯かな♡♡♡」

 

画面いっぱいにこれでもかとハートが貼り付けられたメールが広がっていた

なにも理解はできないまま、視界だけがゆっくり暗くなっていった。

ショックすぎて人生初ブラックアウトをこんなところで経験するなんて、青い、阿呆らしい。

 

それから私はなにもできなくなってしまって、友達は全員家に帰して、一人で発狂しそうになる自分を抑えて声にならないような声を出して部屋でうごうごしていた。

本当に悲しい時、涙は出ない。ってその時に知った。今でもその時の感情は忘れないからいつか芝居で使ってやろうと思っている。

 

友達から話を聞けば四月からずっとあーちゃんのことが好きだったらしい。

私と一緒に帰るのも、あーちゃんにアピールしたいから、私を振り続けたのもあーちゃんが好きだから。卒業して告白したけれど、あーちゃんはいい子なので私がいるからと断ったらしい、けれどもじつは彼もパワータイプで、何度も食い下がっていき、根負けしてあーちゃんは付き合ったそうな。

こんな漫画みたいなことあるかと。

はじめから負けてたんじゃないかと。

勝ちも負けもないけど、はじめから愛なんて向けられていなかってんだと。

 

それからすぐにあーちゃんと大揉めして人生で初めての絶縁をきめた。

2人は7ヶ月くらいで別れたらしい。

 

成人式で久しぶりに会ったあーちゃんとは、どこかお互いに気まずい挨拶をして

「げ、げんき?」

「うん…」

と、一ミリも中身のない会話をした。

 

はんぺんはと言えば、多分今は本当の意味での知り合いレベルの友達に戻れたような気がする。成人式の日の夜、いつも集まっていた奴の家にいつものメンツで再び集まってオールした。はんぺんはやっぱりはんぺんで、どこか自分が傷つかないように振る舞うやつなんだなと思うような出で立ちであった。

 

地元から離れていなかったら、もしかしたら今でもはんぺんのことを好きだったのだろうか

いろんな価値観に触れて、人と出会って、そうしなかったら今でもはんぺんしかいなかったんじゃないか、と怖くなる時がある。

 

桜がザザと舞い散る中であんなに最高なシチュエーションだったのに、思い切り歯切れ悪く振ったあなたのことを今でも思い出す時があります。

仕事はまだ変わってないのかな、元気ですか?彼女はできた?童貞卒業した?

SNS知ってるから何となくはわかるんだけど

もうそこまで興味ないから見ないんだ

毎年思い出していたはずが、歳を重ねるごとに思い出すのが難しくなる時があるよ

思い出そうとしないと思い出せなくなるよ

結果はともかく一生懸命だったことがそうやって記憶から薄れていくのが怖いよ

それでもいいやと思えるくらいに、見栄っ張りでなく楽しい今よ。

まだメルティーキッスは食べますか、お母さんの選んだ服ですか、まだあなたはあなたのまま良くも悪くも変わらないものなのですか。

きっと話も噛み合わなくなって、宇宙人みたいに思える日が来るのかな、て会話なんて成人式以来してないけど。

きっとあなたの人生の中で取るに足らない

しつこい私のことを、何年かに一度思い出していたらいいですね。

おでんのはんぺんを食べても思い出さなくなっていくでしょう。お互いに、元気で過ごしましょう。

 

どんより

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おっぱいが いっぱい うれしいなさわりたい

ぼくがのんで いもうとものんだのに

おっきなままだね ママのおっぱい

おっぱいがいっぱい/ぶんけかな

 

こんにちはこんばんは

最近くしゃみが出ると、まさかと怖くなります

どんです。

 

今日稽古の帰りにふと母の日のフラワーリースが目について、気づいたらあれよあれよという間にお姉さんに詳しい説明を交えながら勧められて、ゆうパックの伝票に実家の住所を書いていました。

 

そういえば母の日に何かを送るのは数年ぶりで、恐らく何年か前にまだ咲いていないバラの植木を送って、お母さんがそれを成長するたびにLINEで送ってきて、それが嬉しかったのを思い返して。

 

母の日なんてもう全然、何か送ったりしてなかったけれど、今年送ろうかなという気持ちになったのはせめてもの罪滅ぼしというか、免罪符にしてくれという気持ちがあってのものなんだと思います。

つい先日、二月の末に出たはずの成績表をやっと受け取って、演劇やりながら後半年でほんまに卒業できるんか…と絶望しましたが(やってできないことはない、くらいの数字を想像してね!)

いや、もうそこはするしかないんだ、と泣き出しそうになる気持ちを引き締めて自動ドアをくぐりました。

 

 

わたしの家はとある事情というか、知らんけど、どこにでもある事情かもしれないけど家が少しアレで、具体的にいうと父がアレで(詳しくは一人芝居の当日パンフとかに書こうかなと思ってます!きてね!)(突然の宣伝)

結婚相手を間違えてしまった男を見る目のないお母さんに対して本気の殺意をおぼえていたし

それを謝られたこともなく、今思い返してもなんでこんな星の下に生まれて一生がまだ始まったばかりなのにここまでの不幸を背負わなきゃならないんだと毎日泣いていました。

 

でも数ヶ月、留年が確定した学校との面接の日の晩ごはんで、気を抜いたら聞き返してしまうくらいの声で「ごめんね」と急に言われて

「え?なにが?」と聞いたら

「うちっておかしいんだって最近気づいて、大学のPTAで他の家のお母さんと話してると、みんな家族仲よくて、うちはそうじゃないから、だからごめんね」

と目は合わせてくれないけど21年生きててはじめて謝られました。

 

中学の時とか毎日のように喧嘩喧嘩喧嘩喧嘩…口を開けば言い争いがはじまって

取っ組み合いになりかけたこともありました。

だから殺してやると毎日思っていたし

なんでこんな両親なんだと思ってましたが

離れて年を重ねたら少しだけは想像できる。

お母さんも人間で、仕事と子育てと父がアレとで余裕がなくてそうなってたところもあるんだなと。

 

ほわんほわんほわんほわん(回想から戻る音)

 

 

ああ、お母さんを早く解放しなきゃならないんだ、いつまでも赤ちゃんでいられないんだ

と思いながらも留年して、また建物が綺麗なだけのFラン大学に通う。

花くらいおくらなきゃ…私のバランスが取れない。ていうか、それ感謝の花じゃなくてごめんの花じゃない!?自分が楽になるために贈ってない?それなんか違くない!?

なんてことは、本人には伝えないでおきます勿論ね。

 

たまに夢を見ます。

お母さんとゆっくりした日々を過ごして、言い争いとかしないでお菓子を焼いたり

チラチラ木漏れ日が溢れる中で手を繋ぎながらお散歩をして、家には犬やウサギを飼っている

何かに追われることなく絵に描いたような丁寧な生活を送る二人の夢。

 

多分、子供の頃にしたかったことをそのまま引きずってるんだなぁと思います。

お母さんと旅行でどこかに出かけても、絶対にかかってくる仕事の電話。

お母さんと私は安心して非現実に浸れたことはなかった。

その度に私は、仕方のないこととわかっていながらも不機嫌になるし

お母さんも仕方ないでしょと不機嫌になるし

一生のうちでお母さんとそういう時間を過ごせる日は来るのかなと、それが全部夢に出て、情けないやら。

現実を取り戻すのに時間がかかる夢です、ほんとこまります。

彼氏ができる夢と同じくらいに時間がかかる。

 

 

でもこういう話を書いたからって、誰かに共感されたいだとかそういうのはないです。

ブログなんで突発的に思ったことをわーと書いてるだけ。今回にしてみたら、将来の不安に怯えてお母さんとのことを書きたくなっただけ。

てかこの話に限ってじゃなくて常にない。

共感してほしい話はそういう風に書くし、みんなはどうだったか聞きたい時はそのように書きますので。

 

ネットの海に放出してる大きな独り言なんだけれども、最近自分の孤独をわかってほしいみたいな人とかもいて、難しい。

例えばこの話でそういう人が出てきた場合

あなたのお母さんと私のお母さんは違うし、どんだけ似ててもその孤独には寄り添えないのでそっかーとか、それ以外の返事ももちろんできるんですけど

重い話であるほどに「わかるよ」だなんて言えない。お互いに孤独の種類は違うから。

わかるよって言ってほしくて隙自語(最近のネットスラングで、隙アラバ自分語りの略らしい)を投げてきても、わかるよとは言わないのが私の誠実です。

そうしたらあなたは救われるのかもしれないけど、信頼関係的に違うなって思うから。てか嘘やんて!笑

嘘つくのも苦手なので、そんなかんじ〜

分かり合えないのは希望とよくいうじゃないですか、絶対に分かり合える方がそのうち苦しいでしょうお互いに。

 

あーお腹すいた。

なのに夜中だ。

きっとこの時間にチキンラーメンに卵とぽっと落としてじゃばじゃばお湯かけて、少しネギとかたらしてたべたら最高なんだろうな。

あーーーーーーーーー

やせたいです

おっぱいのみたい。

 

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何を書いたかはナイショなのさ

遠くまで旅する恋人に あふれる幸せを祈るよ

♩ぼくらが旅に出る理由/小沢健二

 

こんにちはこんばんは

寝よう寝ようと思えば思うほどねれない。

どんです。

 

どんちゃんと旅行とか行きたい〜」

 

学校の授業帰りの電車の中で彼女はにこにこしながらそう言い放った。

 

何をいってるのかさっぱり分からなかった。

紐解いてみると

どんちゃん

わたしのあだ名

「と」

接続詞

「旅行」

よその土地へ行くこと

「行きたい」

動詞の連用形

 

わたしとよその土地へ旅に出たい

って、正気で言ってるのかこの人は…

とりあえずうんとかすんとか言わなければ。

「行きたいぃ…(^_^)」

 

………笑顔が引きつってなかったか

嬉しいけれど素直に受け取ると嘘だった時大ダメージだ。

すげえ社交辞令を言ってくる人なんだというのが素直な感想だった。

 

いやそりゃ、行きたい、行きたいですよ。

こんなにかわいい子が…

共に旅に出て、美味しいものを食べたらニコニコとまた笑うのでしょう。綺麗な景色を見たら瞳をキラキラさせるのでしょう。

そんな想像だけでむせかえってしまうほどのドキドキなのに、それを現実にしようだなんて

てかほんとにわたしに言ってます?

寝言は寝てから言ってください(バチギレ)

くらいに、彼女は遠い存在なのであった。

 

ここまで「彼女」のことを全く説明していなかった…

説明しよう!!!

高井つき奈さんとは!

わたしの唯一の大学同期のお友達である

見た目を少ない語彙で表現するのだとしたらそれはまるでリアル二次元。

画面から飛び出してきたような女の子なのだ。

華奢な手足に真ん丸の大きな目、サラサラの黒髪ロングは綺麗に巻かれていて笑えば白い歯が溢れる。瞬きをするたびに星が生成されて夜空に輝く。お尻からはきっとピンクのマシュマロが出る。

容姿端麗才色兼備立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花。

 

中身はといえば…もう説明しなくても分かる通り私にそんな言葉を言うくらいには良い子なのである。

物事への考え方がシャープで本質をきちんとみる目を持っていらっしゃる方。実に社交的。

かと思えばガチヲタクな側面も持ち合わせ、寺嶋由芙さんを愛し、まるもふを愛し、愛に溢れた人なのであーーーーる。

 

もう、画像見せた方が早い…。

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となりに立っているだけでお金を払わなければという気持ちになるくらいの圧倒的ヒロイン感なのである。左のはなんだ、家畜かなにか。

 

 

そんな美少女が私に一文字でも言葉を投げかけてくるのが奇跡に近いのに。それが例えば「カス」とかだったとしても奇跡なのに、これは夢か?

結論から言えば実現しましたが。

 

そんな彼女との出会いは唯一の大学の友人からの紹介、べつに誇張でもなんでもなく、可愛すぎて、隣に座っている彼女を直視できなかったし、なんなら紹介してもらって解散した後に今日はありがとうございました的な長文LINEを唸って考え抜いて送ったりしていたくらいには、もう!話すのも精一杯だったのである。

 

それからなんと、一対一でも会ってくれて

でもそこに至るまでの記憶は抜け落ちていて

私からたくさん誘ったりなんてことはあり得ないのできっとつっきーさんがお誘いしてくれていたんだろう。

それか、授業を一緒に受けていたのでそこでたくさんお話をしたのだろう。

因みに私はかなりお酒に疎いのだが彼女の誕生日プレゼントを買うために初めて酒屋を調べてそこに出向いた。

女の子にプレゼントを買うためになれないお店に入ってうんうん悩んでる男の子の疑似体験がらくちんできた。

小さい泡盛の3本セット、Twitterに上がってて5枚くらいスクショしたのは記憶に新しい。

 

 

なんで私と遊んでくれるんだろう?

なんでこんなに喜んでくれるの?

なんでLINEしてくれるんだろう?

関わってある中でここまで沢山の「なんで?」が生まれた人もそうそういない。

それは私がアイドルヲタクをしていたからか

はたまたつっきーさんがアイドルをしていたからかはわからないけれど

 

「こんなに可愛くて魅力的な子が、お金を払わないで目を合わせてくれるのはおかしい」

 

という矛盾がずっと自分の中にあったからなのかもしれない。

それは顔がいい女の子にお金を払って写真を撮ってもらったり手を握ってもらい続けたヲタクメンタルの末路である。悲劇である。

 

でもそんなヲタクメンタルは彼女をアイドル視していたからであり

何回も、何ヶ月も、かけて。

沢山話したりご飯をしたりあそんだりしていく中でその「なんで?」はひとつづつ消えていって、一人の人としてようやく彼女の目をまっすぐ見て話すことができるし、相談事なんかもできるようになった。

 

それもこれも、向こうは初めから私に一人の人間として向き合いつづけてくれてた結果なのだなぁとひしひしと、過去にくれていたであろう受け取れなかった愛みたいなものを眺めている。

 

今なんてもう、手を握りながらだって眠れるし

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好き好きと気兼ねなく愛を大爆発させられるし

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(起きられるかどうかの議題だったのになぜか好きを爆発させてしまった私)

 

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ばれんたいんだってこの子のためだけに作っちゃう

 

それくらいには打ち解けられた。

ここまで二千字超、なにを読まされてんだと思ったそこのあなた。

単純に惚気ですよ好きな女の。

悪いですか?ええ?いいでしょう普段不幸な切り売りしてんだからたまにはねえ幸せたまにはねえええ押し売りしても!

 

私は普段すごいインドアで

家賃の元を取りまくってやるぞというくらいには予定がないときは家にいて

飲んだらご飯食べたりしても絶対に終電には乗りたい、ような民で。

多分芸能的にはこれ向いてないのかなと思うときたまにあるけど。

 

今まで自分たちでいろんな手続きした旅行なんてしたことなくて

全部相手が用意してくれたものに乗っかって旅行するコースだけしかしてない

てかそうじゃなきゃ旅行したくない。

くらいにはインドア人間だったわけですが

愛する人のためには重い腰も発泡スチロールになってしまうわけで。

 

それを察してくれていたのかはわからないけれど、グイグイと旅行の手立てを進めるサポートをしてくれて、というか隣で台湾の本を眺めながら「ここ行きたい!これ食べたい」とか

何にもないのに定期的に「台湾楽しみだね」とかLINEをくれたり、本人はきっとその気はないんだろうけれどモチベを下から突き上げてくれたんですね、つっき………あダジャレじゃないです。石投げないで。

 

彼女に動かされてパスポートを取るために群馬に帰省して、そこまでさせた女ってすごい、レジェンド、大天使、ブッダ

資料を書いたり(やっぱそういうのはクソ面倒だった、多分一人じゃ一生やらない)だんだんとつっきーさんが隣にいる台湾が見えてきて

実現したのだつい先日。

 

………実は、ほんとに空港にくるんだろうかという気持ちが本人には失礼ながら2パーセントくらいはあった。

今までいい思いをしすぎたからもうそれがなくなるのではと、でも眠そうにキャリーを引いてくる彼女が見えた瞬間テンションバチ上がりであった、実際は眠すぎてそんなのも表には出ないで伝わらなかったが……。

 

ここからは台湾フィーバー

 

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バスで何かしらがあって

なんか二人で驚いた記憶

お互いにスマホ中毒なので日本でWi-Fiを借りずに台湾に来てしまったことをめちゃくちゃに不安になって台湾の空港でなんとか借りることに成功して安堵からの一枚にも見える。

 

台湾に着いた途端に普段「4G」とか出てるところに「中華電信」と出てきて高額の請求が来るんじゃないかと死にそうになった。

 


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はじめに行ったところ。

レンガ仕立てのおしゃんな商店街の一角で、私はこういうごちゃごちゃしたなにかが好きなので写真を撮りまくっていた。

 

 

 


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美味しいお茶。

台湾の人たちは本当に優しくて

こちらがなにを言おうとしてるのか聞き取るまで会話しようとすることをやめない。

語気が強めだからはじめは驚いたが、さすが親日、あったかかった。

 

 

 

 


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1日目の夜にカフェマイスターつっきーさんの勘が冴えわたり向かったカフェ。

本当に正しい勘だった。何もかもが美味しい、シャレオツな空間、安い、店員が小綺麗。

 

 

 

 

 


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ミシュラン

 

 

 

 


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2日目に行ったお茶体験のお店。

シャッターを押すたびに500円くらいはかかってもおかしくないなと思いながら美少女を撮りまくった。

そこに可愛い壁があれば立たせたくなる

気になる小道があればしゃがませたくなる。

圧倒的被写体力で殴られる。

おちゃはおしるこに似ていた。

ごますりみたいなのでゴリゴリしてお湯を入れて飲む工程がかなり手間で、現代人で良かったと思った。

 

 

 

 


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タイトル「恒久的幸福」

 

 

 

 


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木のかけらを転がして占うお寺。

運命の人が現れたらいい。

彼氏ができる未来はあるのかわたし。

好きな人とかできる未来はあるのかわたし。

たまに彼氏ができる夢を見て起きて現実が受け入れられない朝がある。

 

 

 

 

 

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つっきーさんに髪をアレンジしてもらってお出かけした一枚。

女の子に髪を優しく触られるのはドキドキする

意外とデコだしアレンジが似合うということを教えてくれたのはつっきーさん。

 

 

 

 

 

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台湾の犬、でかい。

店に勝手に入るのが当たり前。

歩いていたら急にぬっと現れてびっくりする。

 

 

 

 


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旅行に出る前にかったお揃いのパーカー

ぽちゃっこです。

つっきーさんが着るとオーバーサイズめに

私が着るとずんぐりむっくりタイプに

幸せそうすぎて涙が出てきた。

怖いお兄さんたちがいきなり家に押しかけてきてやっと幸不幸のバランスが取れそうなくらい幸せ。

 

 

 

 

 


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えちえちなお店に入ってにやける私。

むっつりじゃないから。まじで。

なんで台湾のものは全体的にこんなに埃っぽい感じなんだろうと思ってにこにこしてただけだから。まじで。

 

 

 

 


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千と千尋の神隠しの聖地に行ってきた写真

雨が降ってることが多いらしいのだけど

この日は奇跡的に綺麗に晴れてて

まるで僕らの旅路を祝福してるみたいだと思いました、そんなこと言ったら笑われそう。

 

 

 

 

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あーーー、書き終えてしまった。

 

掻い摘んで、書き終えてしまった。

 

こないだのブログで今の大学で唯一良かったこと、間違いなくこれです。

いやもう、それに関してだけは自信を持って自分を褒めたい。

それを痛感したのが台湾最後の日の夜。

 

ホテルの部屋にあるペンでつっきーさんになんとなく手紙を書いていて、1枚に収まる予定が3枚にもなってしまって

それを本当に嬉しそうに、とても愛しいものを見つめる目で彼女が読んでくれて

その瞬間に、あ、私大学あれで良かった。と自己肯定してしまっていた。

いやきっと、彼女に会うたびにこれからもするだろう。これから春になって、大学が始まって、送るはずのなかったモラトリアムに嫌気がさすたびに卒業(できない)旅行を思い出すんだろう。

なにを書いたかはナイショなのさ。

高井先輩、まっててください。

 

どんより。

 

 

 

 

 

何てコトない毎日がかけがえないの

オトナはそう言うけれどいまいちピンとこないよ

♩カレンダーガール/わか・ふうり・すなおfromSTAR ANIS

 

こんにちはこんばんは

この度大学を卒業できませんでした。

どんです。

 

もうわかりきってることと思いますが

大学卒業できませんでした。

 

大切なことでもないですが二回言いました。

 

はじめはヘラヘラしていたものの

なんだか、同じ大学で同じ4年を過ごしていたはずだのに、他人と共有できない感覚があまりにも多くて少しだけ苦しくなりました。

 

毎日のようにInstagramのストーリーに流れてくる

「卒業まであと〇日!」

「たくさん喧嘩したり泣いたり笑ったり、楽しかったなぁ」

「みんなに感謝!大好き!」

「早かったなぁ、エモい」

 

ありとあらゆる卒業を惜しむ言葉がたれ流されてきて、その人たちと自分との感覚の乖離に毎日少しづつ苦しんでいます。

 

留年なんてあるある!とか笑ってくれる人たちのおかげで麻痺していた感覚が

 

見ず知らずのアイドルとかモデルとかそういう人たちの袴姿の写真でかき消されていく

アイドルとか、すごく多忙なんだろうなということをヲタクをしていたながら少しだけわかる

 

そんなアイドルでさえ、ストレートで卒業して、これからも立派にアイドルの道を歩むのだろうとか、芸能関係の仕事をしながら二足のわらじを脱いで卒業していくみんなのことがとても立派な人間に思えて、ヘラヘラしていられなくなって

私はなんて社会不適合なのだろうか。

と、不意に死にそうになります。

 

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(私に似てると送られてきたメガネ猿の擬人化キャラクター)

 

はじめはアイドルのプロデューサーになりたくて入学して、気づいたら無理して笑うことが多くて、気づいたら普通に無理せず心を許して関わっていられる友達なんて一人もいないことに気づいて

誰かとコンビニに行って、これ美味しそうとか、あれ新発売だとか、カロリーがとか、そういう他愛もないことを話しながら教室に戻ってご飯を食べて授業を受ける、そういう毎日が少しづつ、少しづつだけ苦しくなって。

気づいたらひとりでYouTubeを見ながら、周りの楽しそうな声は全部イヤホンでかき消してもそもそとカップ麺を啜っていました。

 

四人座れるテーブル席をひとりで独占して、誰かの視界に入らない場所を大学中歩いて探して

できる限り知り合いと会わないように、無理せず笑わないで、一秒も早く終わらせたいようなどうでもいい世間話をしないで済むように、

そうやって過ごすようになって

4階にソファー席を見つけたので毎日そこで空き時間をつぶしたり、牛丼を食べたりしてました。でもそれも、何故か生徒立ち入り禁止スペースに変わっていて、ひとりの人間をそっとしておいてもくれないのかなと悲しくなって、もう学校に行くのも億劫になってしまいました。

 

面白いこともない、プロデューサーの夢もなんだかぼやけてきて、私なんでこんなくそFランに通ってんだろうって。学校をサボってチェキを撮るバイトをしたり、寝たり、なんだりしていたら、気づいたらオーディションにノリで参加していて、気づいたら受かっていて、演劇を始めていて、最初で最後だなんて決意して望んだのが遠い昔のような、昨日のような感覚に感じます。

 

その頃からすこーしだけ大学で話せる子が増えて(なんと同じオーディション受けていて私を覚えてて話しかけてくれるという天使がいたりしたのであった!!!)増えて、最終的に何人か、そんなに気負わないで話せる後輩が2人

ためだと男女ひとりづつ、できたのでした。

 

まあ、とはいっても。

情報化社会(?)の昨今、急な休講や課題の提出諸々、そういった情報共有をしてくれる友達がいなかった(してくれる時もあった)故に、または、教授にニコニコと話しかけて単位をもぎりとるような術もなく、大学の事務とはガチ喧嘩をするという、本当にどこからどう見ても要領の悪い私のせいで、大学社会に淘汰され、演劇をしながらでは到底卒業できないような現状になってしまった。

 

書けば書くほどに仄暗い水の底のような大学生活であった。ドブだ、まさにドブのような。

だから理解できない、そういう抽象的な?感謝?とか?なんとか?やたら明るいことを書いて未来に向かっていってる人達が。

 

私はそういう奴らとは違う

って、結構思った記憶があるけど、今思えば

「そういう奴ら」の方がよっぽどやることちゃんとやりながらプライベートも充実させて卒業まできっちりして、

私の方がずっと「そういう奴」ではないか。

演劇をやってることを盾にして、自分の入れないキラキラした領域を妬んでいただけに過ぎなかったんだなぁと、

ドブの底から見上げた、キラキラした水面で楽しそうにしている人たちを流し見しながら心底思う。

 

本当に、どこから間違ったんだろう。

満身、環境の違い。

 

サークル新歓の飲み会でちょっといけてる先輩からお持ち帰りされちゃうのかなっ✩.*˚きゃっ!

とか思ってた入学当初のクソバカな自分を死ぬまで殴りたいです。

 

お前はサークルすら入らないでふらついていたろうが、みんなから悪い意味で一目置かれてるような旧☆ヲタクみたいなルックスの先輩に何故か勘違いされてしまって付きまとわれて泣いていただろうが。

 

キラキラしたものなんて何一つ掴めなかったし

もうこうやって振り返って自虐すればするほどに筆が乗るのがなによりの証拠、私は欠陥大学生。でも、一つだけあの大学に入って良かったと思えた出来事があったんです。それはまた別のブログに書きます。

 

みんなは春からなにかに向かって進んでるのが見えるけれど、私はここ数年と同じ春、同じ三月です。

 

ネタとして大学の卒業式に赴きました。

本番期間中に、クタクタの体に鞭打って早起きして二時間半もかけて。

4年ぶりに着いたキャンパスは、4年前と同じように「おめでとうございます」がたくさん聞こえて、タイムスリップしてしまったみたいだと思った。

私はいつこの支配からの卒業できるんだろう。

向き合わねば、Fランと。

そうさ私は……

 

どんより。